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Interview by Be Inspired! – What it means to be Japanese in America

Original text: Be Inspired! Global

ーどれくらいアメリカに住んでいましたか?アメリカのどこですか?

アメリカのイリノイ州、シカゴ郊外のネーパービルという所に9年ほど居ました。

ーアメリカの好きなところはどこですか?

選択肢が多いことだと思います。普段の食事から娯楽、進路、どこで誰と何をするかまであらゆるオプションが用意されています。もちろん日本でこのように選ぶことができないわけではないですが、明らかにバラエティが違うと思います。アメリカがこのようになったのも、多民族国家だからだと感じます。

ーアメリカの嫌いなところはどこですか?

差別や偏見は他の国より多く見受けられると思います。様々な人種が集まるなか、「自分が一番」という国民性によってお互いに対する差別はかなり感じます。

ーアメリカで“日本人”でいていいことは?

良くも悪くも、日本人は真面目です。アメリカで真面目に仕事や遊びに打ち込むと、一際目立ちます。これこそ偏見かもしれないですが、適当に物事を進める社会で日本人っぽく真面目に仕事をすると、「そこまでやってくれるのか!」と喜ばれる気がします。

ーアメリカで“日本人”でいるのが嫌なときは?

日本人に対する差別は、小さい頃は少なくとも私が住んでいたところにはありました。白人、黒人、メキシコ人が圧倒的に多い国では、アジア人はマイノリティーです。肌の色でいじめられたり、アジア人だから勉強ができるだろと言われたりもしました。

ーアメリカにいて自分が“日本人”だと強く感じるときはどんなときですか?

私自身は割と不真面目な方だと思いますが、アメリカ人に比べてしまうとかなりシリアスな人だと思われる気がします。アメリカのテレビ局と仕事をすることがあるのですが、彼らは「まあ、どうにかなるだろ」とかなり適当に仕事をしている気がします。そのなか、私は普段通りに手配や連絡などをするのですが、比較すると仕事に対する意識や態度が180度違うな、と感じます。(それで普通にアメリカでかっこいい番組が作れるのは、もはやセンスの違いなんでしょうね)

ーあなたにとってアメリカで“日本人”でいるとは、どういうことですか?

日本人としてアメリカにいるということは、他の国や人種の人々と共存しなければいけないということです。力強く、自分を持って生きないと多様な文化や風習に飲み込まれてしまいます。

ーあなたにとってアメリカで“日本人男性”でいるとは、どういうことですか?

アメリカでは、日本人の男性は他の人種に比べて草食的で控えめなイメージがあると思います。上の設問と同じですが、己を信じてガツガツとしないと、取り残されてしまいます。

今回Be inspired!はVOL.1、VOL.2と2部で、アメリカで育った4人の“日本人”にお話を聞いた。これはあくまでも個人の体験だから、全てのアメリカに住む日本人、日系アメリカ人、アメリカ人に当てはまるわけではない。それどころか、インタビューを受けてくれた4人ですら、とても違う経験と意見を持っているように感じた。性別、セクシュアリティによっても体験は変わってくるのかもしれないし、性格、環境、アメリカのどこか、によっても異なってくるのかもしれない。

4人の体験を読んだみなさんのこれまでの経験によっても、共感するところや、新しい発見は違うだろう。それでも日本を今生きるみなさんが彼らのストーリーを通してそれぞれの形で、「日本人でいることは何か」を見つめ直すきっかけとなり、それ以上に何かを考える機会となっていれば幸いだ。

Source: Be Inspired! Global

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