撮影用ドローン制作日記 1: フライトコントローラー

弊社ではDJI Phantom Pro 4+を撮影用ドローンとして使っていますが、DSLR – REDサイズのカメラを用いた撮影の需要が増えてきていることから、新たに撮影用ドローンを導入することにしました。

既製品を購入することももちろん可能ですが、作ったらどうなんだろう?という興味心から色々と調べ始めました。その工程で、フライトコントローラー(ドローンの頭脳にあたる部品)の比較表を簡単に作ったので、記録用に載せておきます。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vTNa3fJlkZV6NhBshI0u2pvVyZr-xyO-_bzgKD-KbXl7GZjpYTE6sJ4JkzbpbyUTsNQJwTrdsY4OOQH/pubhtml

ドローン大手のDJIのFCは、撮影のみならず農業や測量など産業用途でも使われており、種類も豊富です。その代わり、使用できるジンバルもRONIN-MXやZenmuze推奨で、自由度は限られてしまいます。

色々調べると、DJI独自の不具合も少なからずあるようです。価格もDJIプライスになり、A3 Pro(IMUとGNSSを3つ搭載するハイスペックFC)だと18万円越えです。

3D Roboticsが販売するPixhawkは海外では自作ドローンのFCとして結構人気のようです。
もともと3DRはSoloやIris+というコンシューマー向けドローンの開発をしていましたが、最近は測量調査に力を入れているみたいです。

Pixhawkは様々な種類やサイズのフレームに使えて、小型のレースドローンから資材投下ができる大型ドローンにまで使われているようです。
ただ、測量や点検に必要なカメラやLIDAR機器を幅広く搭載できる反面、プログラミングやエンジニアリングの知識が必要です。

他にも色々なFCがあるので、気が向いたら随時アップデートします。

Flying drones in Japan – quick guide

With the increase in need for aerial footage in various industries, drones are becoming an indispensable tool for a lot of photographers and videographers. Here are some things to consider when looking to shoot footage with drones.

There have been quite a lot of accidents and incidents involving drones in Japan – in 2015, someone dropped a Phantom 2 laced with radioactive dirt on top of the Prime Minister’s residence. Because of that, a whole lot of regulations and laws were passed to enforce drone usage in Japan. In order to fly without permission, these requirements have to be met:

1) Drone weighs less that 200g (about 7 ounces)
2) Drone will fly no higher than 150m (about 490 feet) from the ground (will get into in another post)
3) Drone will not fly within protected airspace (airport, helipad, certain gov’t properties)
4) Drone must not fly within DID (Densely Inhabited District)

So for example, the Tello, since it only weighs 80g (2.8oz), can be flown as long as they meet requirements 2 and 3. Whereas the DJI Spark can’t be flown unless they meet this additional requirement:

Where is this DID area? It can be found on this map, but you’ll see something interesting:

DID drone map japan tokyo

The red area is what’s considered DID, and is based on the past year’s census. Almost all of Tokyo’s 23 district is restricted.

In order to fly around Tokyo, you’d need to get out to where it’s not red, and make sure to follow the 4 requirements outline above.

But obviously, these aren’t the only laws you need to follow – which I might go over in another post.

DJI Phantom 4 Pro – 1日でわかったKarmaとの違い

今年の5月ごろにGoPro Karmaドローンを購入して、5ヶ月ほど、山から海、伊豆からハワイまで色々な所で撮影しました。
割と気に入っていたKarmaドローン(以下Karma)ですが、「ドローンを使うならちゃんと知識つけたいな」という思いでDJIのイベントに参加してみました。

そこで、ドローンで写真の作品を手がける別所隆弘さんと、映像作家の方(バカなので名前を失念…)のお話をお伺いしました。

「ドローンで撮るなら普段と違う視点で」

「カメラで取れるアングルは意味なくない?」

おっしゃる通りです。
まんまとドローンの可能性により引き込まれました。

 

昔から格好から入る性格なので、早速DJI社のハイグレードドローン、Phantom 4 Pro(以下P4P)とKarmaの比較をしてみました。


【Karmaの利点】

  • アームを格納できる
  • ジンバルを取り外し、手持ち使用できる
  • コントローラの画面が明るく、非常に使いやすい
  • 割とコンパクトな専用ケースが付属される
  • iPhoneなどに写真、動画を簡単に転送できる

【Karmaの欠点】

  • バッテリーがやたらでかく感じる。複数持ち運ぶのは面倒?
  • プロペラの取り付けに専用工具が必要(なくてもつけれるが怖い)
  • ケース機材しか入らない(充電器を抜かない限り財布すらしまえない)
  • カメラがGoProなので、画質に限界がある(F値2.8固定、センサーサイズも1/2.3インチ)
  • 操作するには専用コントローラが必要

 


【P4Pの利点】

  • 画質が良すぎる(Cinematic 4K 60p@100Mbps – H.264時)
  • フライト時間が比較的長い(たかが3分、されど3分)
  • フライト中にカメラ設定が簡単に行える
  • コントローラのスティック操作がスムーズ、かつボタン設定をカスタマイズできる
  • プロ感がある(見た目から入る人必見)

【P4Pの欠点】

  • でかい(Karmaに比べると幅と高さがある分、短い。正方形:長方形)
  • カメラが機体に固定されている
  • 全体のインターフェースが分かりづらい(よく言えば変更できる設定が多い)
  • コントローラがなかなかWi-Fiを見つけてくれない(個体差?)

 


結論から言うと、

「Karma = 高価なおもちゃ」

「P4P = お手頃な撮影機材」

コンデジと一眼レフの違いかな。

DJI社とGoPro社のドローンに対する熱量も、UIやウェブサイトを見るとわかる。もちろんドローンをメインに作っているわけではないが、飛行禁止区域での空撮を自動的に禁止させる装置も、ドローンの名を汚さないための仕組みで、しっかりしている。

 

さて、あれこれ検討していたら、なぜかカートの中にP4Pが…いつの間にかカード決済されて…

気づいたら家に届いてました。(舞い上がって写真撮り忘れた)

実際に初めてP4Pを飛ばして、瞬時に画質の良さが歴然。
日の出を撮ろうと思い葉山へ来てみたが、案の定寝坊。上る所は取れなくても、岩場で休む鳥の群れを発見。
やっぱり画質は圧倒的に良い!Karmaの最高画質で撮ってもディテールを残すのは難しかった気がする。

 

「コスト」「柔軟性」「持ち運びやすさ」を選ぶならKarma。

「画質」「操作性」「プロ感」を求めるならP4P。

いずれにせよ、両方ともすごい楽しいので、イベントなどで試してみてはいかが?

P4Pが予算的に厳しければ、Mavic や Spark でも楽しめるはず!